[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「原因が分からんってどうゆう事や」 「はい、ニクスが倒れた後病院に連れて行ったんですが、どの病院も原因が分か らないと」 「なら責めて入院とか無理やったん?」 「師匠それが…ケイナと士郎どうしても駄目だと言って聞かなかったんです」 ユーズは溜め息をつき英利とサイレンに連絡が着かず、勝手に荷物をあさる訳に もいかなくて(荷物らしい荷物を持っていなかったのであさる余地もない)家に連 れて帰れず、識のゲーセンの職員休憩室のソファに寝かされたニクスから離れよ うとしないケイナと士郎見て更に深く溜め息を着く。 識はそれにつられて溜め息を着く。 「何で入院させへんかったん?入院位出来たやろ?」 「「駄目だ(です)」」 「何でや」 「彼奴等はニクスを実験体として見ていました」 「あの類の目は見た事がある」 能力を危険視され、それ故に恐怖と私欲の目で見られて。 家の跡取りと…期待と妬みと私欲の目で見られて。 どれだけ嫌悪、憎悪した事か、そんな奴等がいる処にニクスは渡せない。 ユーズはそんな二人の気持ちを感じとったのか入院の話をやめた。 「あの二人は今仕事中やろし…それに連絡がとれたとしてもニクスを看とれんし なぁ……」 「俺も慧靂も仕事は夜だから…」 「俺は奥さんと子供がいますから流石に家には…」 「俺の家空いてます!!」 「あほ、俺かておれんぞ…それに家やない仕事場や」 「駄目ですか?」 ケイナは希望に満ちた目でユーズを見つめる。 「うっ…駄目やないけど今度から確認とろな」 「はい!!」 「ほな、俺等ニクス連れて帰るわ」 士郎と識に見送られながらゲーセンを後にする、ケイナはどんな形であれニクス と一緒にいられるのが嬉しいのか上機嫌だ、自分が連れて行くと行って聞かなか った…姫だっこで。 「ねぇユーズさん」 「何や?」 「俺等昨日仕事終わったばっかりですよね」 「……帰ったら一先ずソファーに寝かせて掃除しよか…」 「…はい」 眠ったニクスが落ち着けるのもまだ先の様だ。